すべての原発の運転停止と廃炉を求めるオンライン署名を立ち上げました

 すべての原発の運転停止と廃炉を求めるオンライン署名を始めました。

 能登半島地震を受けて、とにかく日本中のすべての原発を即時停止しよう、そして廃炉とする決定をしようというシンプルな呼びかけとしました。いまの大学生は3.11の時にはまだ小学校低学年、福島第一原発が爆発したときの映像を見たことがないこともあります。原発にかかわる危機感には世代間でもかなりギャップがあることを前提としつつ、なるべく平易な呼びかけ文としました。

 署名にご賛同いただける方は、次のサイトからお願いします。またご友人・知人に広めてください。

 https://www.change.org/no_nuclear

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今度こそほんとうに原発事故の恐怖とさよなら!

―稼働中の原発をすべて即時停止し、全原発を廃炉とする決断を求めます

内閣総理大臣 岸田文雄 様

原子力規制委員会委員長 山中伸介 様

 今年1月1日の能登半島の大地震で、石川県の志賀原発や、世界最大の原発である新潟県の柏崎刈羽原発も被災しました。

 震度7を記録した志賀町にある志賀原発では原発直下で震度5強、設計で想定された揺れを上回り、外部電源を受けるための変圧器が故障、一部の電源が使用できなくなりました 。柏崎刈羽原発も、近年の大震災で繰り返し被災したうえに今回も震度5強に見舞われ、核燃料プールから水があふれました 。

 もしも原子力発電所運転中だったら…。震源に近い珠洲市での原発建設計画を市民が阻止していなかったら… 。わたしたちは自分たちの日常生活が薄氷の上にあることをあらためて自覚せざるをえませんでした。

 大地震は、原発事故の避難計画が「絵に描いた餅」であることも明らかにしました。能登半島では多くの建物が倒壊し、土砂崩れや地割れなどで避難ルートがズタズタになりました 。刈羽村でも液状化や道路のひび割れが発生しました 。もしも原発が大事故を起こしていたら、いまも救助に行けていないのではないか…。世界で発生するマグニチュード6以上の地震の約2割が集中する「地震列島」日本で、原発の維持は無謀であることを痛感しました 。

 2011年3月、東日本大震災で東京電力の福島第一原発がメルトダウンして爆発したとき、膨大な数の人々が放射能にさらされ、着の身着のままの避難を強いられました。それ以来10年以上にわたって帰還できず、あるいは甲状腺がんと診断されたり、今も様々な健康不安に悩まされ続けたりしている人も少なくありません 。原発事故のもたらす被害はあまりにも広く深く、あまりにも長く続きます。

 原発依存はわたしたちの「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利(生存権)」(憲法第25条)を根底からおびやかし、使用済み核燃料は未来世代に大きなツケを残します。それにもかかわらず、岸田首相は「原発再稼働の方針は変わらない」と発言し、関西電力は能登半島に近い40年超えの老朽原発である美浜原発3号機を再稼働しました 。

わたしたちの命を軽視する無責任な原発推進・再稼働を容認することはできません。

私たちは13年前の福島原発事故で、原発から完全に撤退すべきでした。

今度こそほんとうに原発事故の恐怖とさよならするために、

稼働中の原発をすべて即時停止し、全原発を廃炉とする決断を求めます。

2024年1月  京都の市民連合 ユナイトきょうと

ユナイトきょうと

「ユナイトきょうと」は、自分たちの暮らしといのちを守るための政治のあり方を自分たちで考え、実現していこうとする個人の集まりです。全国的な市民連合のネットワークともつながっています。

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